戦争で行方不明になった極上の着物

古着市場で古着を扱っている業者が目を皿にして探している古着があることをご存知でしょうか。

もしかしたら、その品はあなたの家や実家で眠っているかもしれません。

古着市場で需要が伸びているのが、着物です。

着物と言っても最近の着物ではなく、アンティーク着物です。

アンティーク着物の多くは戦前に作られた着物です。

そのため、多くの着物が一流の呉服屋が扱っていたモノや京都などに昔からある歴史の長い着物です。

これらのアンティーク着物は、着物の柄や藍染めなどが本格的で手間と時間がかかっているので、出来映えがとても素晴らしいのです。

そして着物は元々日本文化の服なので、良い着物や極上の着物は祖母から母親へ、母親から娘へ、と引き継がれていました。

子供が男の子の場合は、結婚する相手の女性に着物を渡していました。

そのため、大半の家には1着はそれなりに良い着物があったのです。

ところが、戦争が始まった時にこれらの着物は価値をなくし、暖をとるために燃やしたり、お米や卵、野菜などの物々交換の材料になってしまったのです。

そのため、極上の着物の半分以上は戦争が原因でなくなったと言われています。

その後の日本には洋風の文化が入って来たため、着物の文化が終息していきました。

そして戦争から生き延びた極上の着物はドコに行ったのかも分かりません。

必ずしもお金があるお金持ちの家にあるわけではないのです。

物々交換の際に農家のヒトに渡っていて、その農家のヒトが良い着物だからとずっと残していたために、祖母の遺品整理をしていた時にヒョッコリと着物が出て来たから着物を扱っている古着屋に持って行ったら、スゴい金額で買取ってくれた、という話しもあります。

戦争によって物々交換が行われたために、農家だけでなく疎開先だった地方とかにお宝とも言える着物が残っていると言われています。